大山砦(おおやまとりで)

所 在 地  日高郡日高川町入野
標   高  112m
比   高  85m
築 城 者  川上則秋
築 城 年  不明
  式  山城
遺   構  なし  
登城時間  ―
 

歴 史

 築城者は川上荘50ヶ村を治めていた山崎城主川上則秋であり、日高川の川向いにある大山に砦を築いた。
 山崎城(日高川町)からは大山砦を経由して同じく南朝方であった逸見万寿丸の土生城(日高川町)や吉田頼貞の八幡山城(御坊市)が一望できることから、狼煙台を設置して情報伝達の拠点として利用されていたのであろう。

 

現 状

 大山砦は、日高川に架けられた入野橋を渡り、左折して村道を約150m進むと大山神社跡があり、その南側台地に築かれていたというが、ミカン畑に開墾され遺構は何も残されていない。
 この地からは北側にある土生城八幡山城は望めないことから、大山南側麓に屋敷を構え山頂に狼煙台を設けていたと思われる。
 

                                

地 図






紀中地方の城跡