三尾城(みおじょう)

所 在 地  日高郡美浜町三尾
標   高  100m
比   高   93m
築 城 者  安野六郎
築 城 年  大永2年(1522年)
  式  山城
遺   構  曲輪 土塁 石垣 井戸  
登城時間  10分

 

歴 史

 三尾城は周辺の阿尾城(日高町)や本ノ脇城(日高町)と同様に大永2年(1522年)三好義長の家臣である安野六郎により築かれたという。 
 この周辺には三好氏により築かれた城が三尾城を含め3カ所密集しており、三尾城は南方の海上警備を、中間地点の繋ぎに慶本山城(日高町)、また阿尾城が北方の海上警備を担うことにより強力な防衛ラインが敷かれていたことが伺える。
 

現 状

 美浜町三尾は紀伊水道東側南端に当たり、西端には日ノ御碕がある。
 三尾城へは三尾港より県道187号線を日ノ御碕灯台方面に進み、日の岬海洋別荘地内道路(管理者の了解が必要)を登ると、標高100mにある城跡に達する。
 三尾城の最高所は狭小な平坦地であるため、櫓台的な役割で利用されていたと考える。
 櫓台より南側下方が主曲輪であり、東西25m、南北20mほどの規模で、東隅には周辺を石積された井戸跡があり、紀伊水道に面した南側には低いが土塁もある。
 主曲輪東側には付曲輪と、西側には二ノ曲輪、三ノ曲輪が連なっており、二ノ曲輪切岸には石垣の一部が残されている。
 

写 真

                                 
農免道路 巨岩に囲まれた最高所
主曲輪 主曲輪切岸
井戸跡 主曲輪西側石垣
二ノ曲輪 二ノ曲輪

経 路


        

                                

地 図






紀中地方の城跡