阿尾城(あおじょう)

所 在 地  日高郡日高町阿尾
標   高  140m
比   高  130m
築 城 者  阿波監物
築 城 年  大永2年(1522年)
  式  山城
遺   構  土塁 石垣   
登城時間  1時間
 

歴 史

 阿尾城は大永2年(1522年)紀伊守護である畠山高国が本国河内に戻った隙を突いて三好義長が阿波国より船で由良港に上陸し小坊師峰城(日高町)を築いた際に、阿尾港を見下ろす位置に家臣である阿波監物が築いたという。
 その後河内国より畠山高国が帰国し湯河氏ら麾下の国人衆を集め三好氏を退去させたため、阿尾城は湯河氏の城として利用されていたと思われる。

 

現 状

 阿尾城は紀伊水道に突き出す日ノ御碕北側に位置し、阿尾から三尾に通じる産湯峠の西方約370mにある。
 城跡は3段の曲輪から成り、主曲輪は東西25m、南北15mの規模で、東南側に土塁の一部と、その北側切岸に石垣の一部が見られ、また東側下方に二ノ曲輪、西側下方に三ノ曲輪と少し離れて四ノ曲輪が配置されたている。
 なお阿尾城からの眺望は良く、海上監視に非常に適した場所に築かれていることが分かる。

写 真

                                 
           
主曲輪 主曲輪
主曲輪土塁 主曲輪切岸
主曲輪切岸 主曲輪切岸石垣
主曲輪切岸石垣 東側二ノ曲輪
東側二ノ曲輪 西側三ノ曲輪
西側四ノ曲輪 阿尾港方面遠景


経 路

地 図




紀中地方の城跡