白樫城(しらかしじょう)

所 在 地  有田郡湯浅町湯浅
標   高  20m
比   高  15m
築 城 者  白樫弾正
築 城 年  永正17年(1520年)
  式  山城
遺   構  曲輪 堀切     
登城時間  30分
 

歴 史

 永正17年(1520年)畠山尚順が湯河・野辺連合軍に敗れた後、畠山氏家臣であった白樫氏が満願寺山に城を築き、湯浅5000石を領有したという。
 天正13年(1585年)羽柴秀吉の南征軍に対して徹底抗戦を主張した湯河氏に対して、白樫氏や神保氏が秀吉に恭順を示したため、両者は名島表(広川町)で戦い白樫氏が劣勢であったが、秀吉軍が湯浅に迫ったため湯河氏は居城亀山城(御坊市)を焼き払い熊野に落ちていったという。
 

現 状

 JR湯浅駅裏の標高20m程の高野山別院満願寺裏山が白樫城跡である。
 城跡までは満願寺裏の墓地より登ることができ、周辺は墓地がある南側以外は急峻な斜面である。
 現在城跡は藪に覆われ確認困難な状況であるが、高低差があまりない平坦地が2段あるのみで、土塁や堀切などの遺構は残されていない。 

写 真

                                 
満願寺 曲輪
曲輪 切岸
石碑 湯浅駅方面

地 図




紀中地方の城跡