横手山城(よこてやまじょう)

所 在 地  田辺市中芳養平野
標   高  90m
比   高  50m
築 城 者  湯河氏
築 城 年  不明
  式  山城
遺   構  曲輪 土塁 横堀    
登城時間  10分
 

歴 史

 横手山城は湯河氏が芳養荘統治のため芳養川沿いに築いた城郭の一つであり、麓には湯河氏家臣である平井氏の居館である土井城(田辺市)があり、横手山城は平井氏の詰め城として築かれたと思われる。
 主曲輪からは芳養川上下流域が見渡すことができるほか、中芳養から上芳養に通じる街道を真上から見下ろす位置にあり、湯河氏にとって街道を押さえる重要な城であったと思われる。

 

現 状

 中芳養から上芳養に通じる県道199号線小野峠を見下ろす高台に城跡はある。
 主曲輪は東西40m、南北25mの規模であり北側から西側にかけて低い土塁と西側下方には大横堀と土塁が形を良く残している。
 また東側には付曲輪と、北東側には小城の地名があり出丸があったと思われる。
 横手山城は規模からも湯河氏にとっては芳養川中流域を押さえる拠点の城であったのであろう。
 

写 真

                                 
主曲輪 主曲輪土塁
主曲輪切岸 横堀
横堀土盛り 横堀土盛り
 東側付曲輪  上芳養方面遠景

                                                         

地 図




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