初山城(はつやまじょう)
所 在 地 田辺市下万呂 標 高 30m 比 高 19m 築 城 者 初山氏 築 城 年 不明 形 式 山城 遺 構 曲輪 登城時間 10分
歴 史初山城に関して地元郷土史料に「此所二初山ト云フ城跡有り。是ハ昔ヘボト云フ侍住居セシトナリ。其時代ヲ知ル者ナシ。」と書かれている。ヘボト侍については不明であるが、現在の上富田町岡、田辺市中三栖、下三栖周辺を治め下万呂に進出した楠本氏の城と思われる。楠本城と初山城は田んぼを挟んで100m程しか離れてないが、当時は田んぼが沼地であったようで往来が困難であったようである。 この付近は状縄と呼ばれ、野猿を用いて両城間を物資運搬や連絡手段として用いられた伝承がある。 |
現 状初山城と楠本城は元々一つの城であり、主城が楠本城で、初山城は出丸的な役割であったと思われる。城跡からは秋津平野を一面見渡せ、また左会津川が天然の堀となり、周辺は急な斜面となっている。 現在城跡は一面ミカン畑に開墾され、また主曲輪部分には無線塔が設置されている。 主曲輪は南北25m、東西30mの大きさで、西側から東側にかけて2mほど下に帯曲輪がある。 また南側腰曲輪には石積が残されているが、当時のものか不明である。 初山城は代地領主の居住地を兼ねた館城であったと思われる。 |
写 真 |
主曲輪 | 主曲輪切岸 |
状縄 | 遠景 |