大野城(おおのじょう)

所 在 地  西牟婁郡白浜町大古
標   高  27m
比   高  20m
築 城 者  大野氏(安宅氏家臣)
築 城 年  不明
  式  丘城
遺   構  曲輪 土塁 堀切 横堀   
登城時間  5分
 

歴 史

 大野城は安宅氏執事であった大野氏の居館である。
 安宅氏は安宅本城(白浜町)周辺に支城を多く築いているが大野城もその1つで、安宅本城から日置川を挟んで北西にある小高い丘に築かれ、日置川の渡し場を押さえる位置にある。
 麓にある春日神社には、大永2年(1522年)の棟札があり、神社とこの城が同時期に存在していた可能性もある。
   

現 状

 春日神社裏山が城跡であり、境内より向かって左側に登城口がある。
 主曲輪は東西10m、南北20mの規模で、南側に堀切と二ノ曲輪があり、西側には横堀状の武者隠しがある。
 また北側の山が昭和40年頃に福祉施設建設時に造成されたが、その部分も城跡であったが破壊されたようである。
 大野城は残存している曲輪の面積は広くないが、築城に際しての土木量が多く、防御性の高い構造である。
 なお春日神社南端切通しを隔てた小丘にも平坦地があり供養塔が一基建てられているが、ここも城跡(出丸)の一部と思われる。

写 真

                                 
看板 春日神社
堀切 主曲輪切岸
二ノ曲輪 横堀
堀切 帯曲輪

                                          

地 図




紀南地方の城跡