上城(うえんじょう)

所 在 地  日高郡みなべ町東吉田
標   高  14m
比   高   8m
築 城 者  上氏
築 城 年  不明
  式  丘城
遺   構  曲輪 土塁    
登城時間  5分
 

歴 史

 築城者である上氏は、慶長3年(1598年)の山地荘の一揆の際、杉若越後守の居城である上野山城留守居役大澤十郎らを中心として、芳養脇田氏、秋津目良氏らとともに鎮圧にあたったという。
 また野辺氏の居館であった高田土居城(みなべ町)とは約300mの距離にあり、上氏と野辺氏は姻戚関係であったというが、詳細は不明である。
 
 

現 状

 県道35号線と県道200号線が交差する東吉田交差点の東側丘陵地に城跡はある。
 上城は、野辺氏の居館であった平城である高田土居城の東側外郭の守備を担っていたと思われる。
 現在城跡は梅畑に開墾されて、東西50m、南北40mほどの曲輪と、東側は土塁の一部が残されている。
 なお丘の東側は現在農道で遮断されているが、これはかつての堀切を利用したものという。 

写 真

                                 
曲輪 土塁
土塁 登城口
堀切跡といわれる小道 東吉田交差点方面
                                                                                                           

地 図






紀中地方の城跡