上ノ城(じょうのしろ)
所 在 地 海草郡紀美野町津川 標 高 445m 比 高 20m 築 城 者 高野山 築 城 年 天正年間 形 式 山城 遺 構 曲輪、土塁、横堀、虎口 登城時間 5分
歴 史上ノ城は標高442mの高所に築かれた山城で、築城主体は広域を支配する高野山勢であると思われる。築城時期は、戦国時代末期の織田信長による高野攻めのころと推測され、同じく紀美野町内に築かれた雨乞山城や応神ヶ城と同じ時期に焼失したとの伝承がある。 |
現 状上ノ城は東野地区と永谷地区との境にある上ノ城山にあり、別称吉井城と呼ばれている。城跡までは細い農道を車で近くにある携帯電話無線施設まで登ることができる。 上ノ城は東西45m、南北15mほどの単曲輪の城で、反射板設置時に重機により一部改変されて、土塁の一部が破壊されている。 遺構は曲輪を囲む土塁や虎口、帯曲輪が残され、曲輪南端の土塁は鍵型に折れて、敵を側面から攻撃可能が構造となっている。 曲輪周辺には空堀や堀切もなく、防御性に乏しいため、急遽築かれた陣城と推測する。 |
写 真 |
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無線施設 | 城までの山道 | |
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主曲輪 | 主曲輪 | |
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反射板跡 | 鍵型に折れた南側土塁 | |
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南側土塁 | 西側土塁 | |
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西側土塁外部 | 西側虎口 |