鳥ノ巣城(とりのすじょう)

所 在 地  田辺市新庄町鳥ノ巣
標   高  33m
比   高  30m
築 城 者  森三五郎
築 城 年  大永年間(1521年〜1527年)
  式  丘城
遺   構  曲輪 土塁   
登城時間  15分
 

歴 史

 安宅氏の家臣で白浜江津良城主ある森入道の一子である三五郎が築いた城である。
 安宅氏は現在の白浜町富田から日高方面の沿岸に8つの城を築き、鳥ノ巣城はそのうちの一つと云われている。
 当時この周辺では、厳明と名乗る海賊が略奪を行い人々を苦しめていたため、安宅氏より海賊討伐の命を受けた森三五郎が厳明を討ち取り、その褒美として鳥ノ巣付近を与えられ城を築いた。


現状

 鳥ノ巣城は鳥ノ巣半島先端部の丘陵にあり、ここから田辺湾から白浜綱不知方面が見渡すことができる。
 現在は半島を周回する道路が整備されているが、当時は城の近くに船着場がありそこに軍船を係留していたのであろう。
 城跡までは水田の畦道を進むと池があり、その右側雑木林の急斜面を駆け上がり、尾根沿いに進むと主曲輪に到着した。
 遺構は主曲輪周辺に曲輪が配され、東側や西側の曲輪には土塁の一部が残されている。
   

写 真

                                 
主曲輪 主曲輪土塁
主曲輪土塁 北側二ノ曲輪


経 路

                                                   

  

                                     

地 図





紀南地方の城跡