岩屋城(いわやじょう)
所 在 地 東牟婁郡串本町田原 標 高 83m 比 高 78m 築 城 者 高河原氏、小山氏 築 城 年 不明 形 式 山城 遺 構 曲輪、堀切、土塁、虎口、竪堀、石垣 登城時間 20分
歴 史地元の伝承では、新宮城主堀内氏善が佐部城を拠点として口熊野に侵攻しようとしたため、古座川流域を治めていた高河原氏や小山氏、または湯河氏ら連合軍が岩屋城を築き佐部合戦が行われ、佐部城代である椎橋新左エ門が討死し佐部城は落城、堀内軍は敗走したという。 |
現 状岩屋城は田原川に突き出した岩山にあり、西側以外の三方が急峻な斜面に築かれている。城跡までは水道施設への階段から羊歯に覆われた急斜面を登ると城跡に辿り着いた。 山頂部分の主曲輪には、築城の際に除去できなかった巨岩が点在しており、南側周辺に土塁と、西側に虎口開口している。虎口を出た斜面は竪堀により横移動を制限し、南側の帯曲輪には土留めに用いられた石積みが残されている。 岩屋城は城跡全域を羊歯に覆われ、形状が非常に確認しにくいのが残念であった。 |
写 真 |
階段から急斜面を登る | 巨岩が点在する主曲輪 | |
主曲輪 | 西側虎口 | |
南側土塁 | 北側堀切 | |
南側帯曲輪 | 帯曲輪斜面の石積 |