稲荷山城(いなりやまじょう)
所 在 地 東牟婁郡串本町中湊 標 高 105m 比 高 90m 築 城 者 高河原氏 築 城 年 不明 形 式 山城 遺 構 曲輪、堀切 登城時間 15分
歴 史稲荷山城は古座川河口部周辺を支配した水軍領主高河原氏が築いたといわれ、南側麓にある正法寺が屋敷跡との伝承があり、高河原摂津守の墓がある。その後高河原氏はこの地から海上監視に適し、広大な古城山城に本拠を移したという。 |
現 状麓にある正法寺から墓地を通り過ぎると稲荷社があり、その裏山が城跡がある。稲荷山城は単曲輪であり、曲輪部分は倒木や羊歯により形状が分かりづらくなっているが、北側端部の土盛りされた部分が櫓台跡と思われる。 曲輪の北尾根部分には尾根を遮断する堀切と、西側斜面にも堀切とそれに繋がる竪堀が設けられている。 この城は麓に屋敷を構えた根小屋形式と思われ、裏山に詰城や古座川河口部を監視する目的で築かれたとであろう。 |
写 真 |
屋敷跡の正法寺 | 登城口 | |
稲荷社 | 曲輪 | |
櫓台 | 北側堀切 | |
西側堀切 | 西側堀切 | |
西側堀切から繋がる竪堀 | 大島方面遠景 | |