鳶ケ巣城(とびがすじょう)
所 在 地 海草郡紀美野町坂本 標 高 393m 比 高 20m 築 城 者 不明 築 城 年 文明年間 形 式 山城 遺 構 曲輪、堀切、土橋 登城時間 10分
歴 史鳶ケ巣城は神野荘と小川荘に至る街道を見下ろす要衝にあり、高野山荘園と守護勢力の境目にある山城である。築城年代は、応仁の乱の時期である文明2年(1470)頃と云われ、西軍である畠山義就方に組みした後南朝勢の貴志荘を本貫地とした貴志民部丞がこの城に拠って、東軍の畠山政長方との合戦で敗死したという。 |
現 状鳶ケ巣城は標高393mの山頂にあり、北端最高所の主曲輪から南側尾根に向け階段状に5段の曲輪が連なる連郭式の山城であるが、曲輪間の段差は低く、防御性は高くなく、当時は木柵等を設け防御性を高めていたと思われる。南北には尾根を遮断する堀切が設けられ、南側飯盛峠側は堀切の中央に土橋が掛けられている。 |
写 真 |
曲輪 | 曲輪 | |
東側切岸 | 北側堀切 | |
北側段構え | 南側堀切と土橋 |