寺中城(てらなかじょう)
所 在 地 海草郡紀美野町小畑 標 高 195m 比 高 35m 築 城 者 高野山 築 城 年 室町時代 形 式 山城 遺 構 曲輪、土塁、堀切、竪堀、横堀、虎口 登城時間 15分
歴 史城主は高野山領の荘園である野上荘の下司を務めた寺中木工ノ祐入道信智房という。寺中氏は野上荘内の小畑、動木2箇村を領有した有力な土豪で、麓にある現在県営住宅小畑団地付近に屋敷を構えていたといわれる。 築城主体は、城の規模や高所に築かれていることから高野山勢と推測され、隣接する八幡山本陣と共に、根来寺との紛争が絶えなかった高野山領西端を守る重要な役割を担ったと思われる。 |
現 状寺中城は八幡山本陣の西側にある標高195mの山頂にある山城で、隣接する八幡山本陣より約40m低い位置にある。城跡までは、八幡山本陣の尾根を西に進み、急斜面を下ると溜池があり、溜池脇の西に城までの山道がある。 遺構は造成が甘い二つの曲輪からなり、それぞれ土塁と横堀に囲まれている。 主曲輪の三方には深さ2mの横堀と高さ2mの土塁が巡り、二ノ曲輪との間は二重の横堀で遮断されて、また東側には虎口が開いている。 二ノ曲輪の西端は堀切と竪堀により尾根を遮断している。 寺中城は大規模な横堀など見所が豊富で、遺構の保存状態も良好であるおすすめの城跡である。 |
写 真 |
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溜池 | 城までの山道 | |
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主曲輪 | 主曲輪(建物跡) | |
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主曲輪土塁 | 主曲輪切岸 | |
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主曲輪西側横堀 | 主曲輪西側横堀 | |
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主曲輪南側横堀 | 二重の横堀を区画する土塁 | |
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二ノ曲輪から主曲輪方面を望む | 二ノ曲輪 | |
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二ノ曲輪西端堀切 | 二ノ曲輪竪堀 | |
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二ノ曲輪虎口 | 二ノ曲輪横堀 |