堀城(ほりじょう)

所 在 地  海草郡紀美野町東野
標   高  136m
比   高   45m
築 城 者  堀氏
築 城 年  不明
  式  山城
遺   構  曲輪 堀切 竪堀 虎口
登城時間  10分
       
 

歴 史

 堀城は麓に居館を構え、裏山に詰城を築く根小屋式の城郭であったという。
 築城者である堀氏は大和国名生村よりこの地に居住したといわれる。
 なおこの地は中世以来高野山領志賀野荘の中心地であるため、堀氏は高野山に属した在地領主であったと考えられる。
  
 

現 状

 堀城は鎌倉時代の文保3年(1317年)に創建された丹生神社の北東に位置する。
 城跡へは県道4号線を丹生神社を目印に村道側に左折し、約200mほど進んだところから農道を谷川へ下ったところから急な杉林を登ると到達する。
 遺構は主曲輪と背後の尾根を遮断するための堀切と、それにつながる竪堀が掘られて、竪堀側面には石積の一部が残る。
 主曲輪は東西20m、南北15m程の規模で、一部土盛りされた部分が櫓台で、主曲輪の南西側に二ノ曲輪があり、その周辺を帯曲輪が取りついている。
 また二ノ曲輪南側は鋭角に切り取られた切岸が形を良く残している。
 堀城は小規模な城跡であるが、遺構がほぼ当時のままに保存された貴重な城跡である。
  

写 真

                                 
丹生神社 登城口
主曲輪 二ノ曲輪
 
帯曲輪 堀切
竪堀 竪堀石積
尾根側より見た堀切、曲輪 切岸  


経 路

                                                        


地 図




紀北地方の城跡