平岩城(ひらいわじょう)
所 在 地 海草郡紀美野町毛原下 標 高 402m 比 高 170m 築 城 者 不明 築 城 年 不明 形 式 山城 遺 構 堀切、虎口、竪堀、横堀、土塁 登城時間 30分
歴 史平岩城がある毛原下は高野山領であった六箇七郷(古佐布郷・小河内郷・三谷郷・志賀郷・天野郷・長谷郷・毛原郷)の一つで、築城者は高野山に関連する寺社勢力と思われるが、築城年代、築城者ともに不明である。城の周辺を当時の高野街道が通じ、また毛原荘と猿川荘の境に位置するなど要衝に築かれていたことが分かる。 |
現 状達磨石渓谷北側にある鉢伏山に城跡があり、麓の集落からコンクリート舗装された林道が整備されているが倒木により車両の通行は不可である。平岩城は曲輪の規模が東西80m、南北25mほどあり、紀美野町内に残る中世山城で最大規模である。 遺構は段差が少ないが区画された曲輪があり、低い土塁と建物の礎石と思われる石列が見られる。 曲輪の東と西側は堀切で遮断され、南側には兵士の通路に用いられたと思われる横堀状の通路が虎口がある。 この虎口は鍵の手型に折れ曲がり、東側切岸壁面を登る敵兵に対して側面から横矢掛けが可能な構造となっている。 |
写 真 |
登城口 | 林道 | |
東側切岸 | 東側堀切 | |
主曲輪 | 主曲輪土塁 | |
主曲輪土塁 | 横堀 | |
横堀 | 虎口 | |
西側堀切 | 西側切岸 |