権別当の城(ごんべっとうのしろ)

所 在 地  海草郡紀美野町北野
標   高  473m
比   高  228m
築 城 者  不明
築 城 年  不明
  式  山城
遺   構  曲輪 
登城時間  45分
       
 

歴 史

 城名である権別当とは諸寺社を統括する事務を扱う官職を指しているが、築城者は不明である。
 築城年代は不明であるが最高所を削平し、周辺に帯曲輪を配置した単純な縄張りで、堀切や竪堀が見られないことから鎌倉時代から室町時代初期頃の城と推測する。

 

現 状

 紀美野町北野地区にある天満宮裏山となる薄月山山頂に城跡がある。
 城跡までは登集落から天満宮を通り過ぎ、杉林から斜面を尾根筋まで登った。そこから尾根に沿って登ると途中無線基地局のポールを通り過ぎ、城跡の手前から急斜面となり登りきると城跡に到達する。
 城跡は単純な縄張りで、山頂部を削平した曲輪があり、一段下がった南側に腰曲輪とそこから北側まで帯曲輪が取り巻いている。しかし帯曲輪部分は当時は山道であった可能性もあり、それであればこの城は街道封鎖や関所的な役割を担っていたのかもしれない。
 

写 真

                                 
登城口 尾根道
山頂曲輪 三角点
 
南側腰曲輪 北側帯曲輪
山頂より東側遠景 北側尾根


経 路

                                                        

地 図




紀中地方の城跡