小畑城(しょうはたじょう)

所 在 地  海南市下津町小畑
標   高  350m
比   高  30m
築 城 者  森喜内朝明
築 城 年  南北朝時代
  式  山城
遺   構  曲輪、堀切、石積    
登城時間  10分
 

歴 史

 小畑城は南北朝時代に南朝方であった森喜内允朝明が築いたとの伝承があり、また室町時代には畠山氏が拠点として利用したと考えられる。
 城跡は海部郡と在田郡の境界にあり、当時の主要道路である熊野古道が近くを通過していることから街道封鎖や関所としての目的を担っていたと考えられる。
 
 
 

現 状

 小畑城までは有田市宮原より県道164号沓掛糸我線を拝ノ峠まで登り、そこから北西に約150m進み分岐した未舗装道路から登ることができる。
 城跡は東西35m、南北15mほどの単曲輪であり、曲輪の北側から西側にかけて腰曲輪と、西側尾根との間に堀切状の窪みがある。
 曲輪の東端は若干高く土盛りされた土塁と、東側から西側切岸部分には石積の一部が残されている。
 なお地元の方にお聞きしたところ、当時は城跡の近くを熊野古道が通っていた(今では地図上では確認できない)ようで、城跡からは陶器の一部が出土したようである。
 

写 真

                                 
拝ノ峠 登城口
西側斜面山道 曲輪
西側堀切 北側堀切
切岸石積 切岸
北側帯曲輪   下津長保寺方面遠景   
                                              

経 路


    

地 図






紀北地方の城跡