八王子砦(はちおうじとりで)

所 在 地  海南市下津町中
標   高  107m
比   高  27m
築 城 者  加茂氏
築 城 年  不明
  式  中尾氏
遺   構  曲輪、堀切、土塁    
登城時間  15分
 

歴 史

 八王子砦は加茂氏の居城加茂城(海南市)より西に約800m離れた八王子山に城跡はある。
 この城は加茂川を遡上する敵の動向を監視し、情報を加茂城に伝える目的で築かれたと思われる。
 なお築城者は加茂氏家臣である中尾氏といわれるが、詳細は不明である。
 
 

現 状

 八王子砦は、標高102mの八王子山にあり、周辺はミカン畑となっている。
 城跡は八王子山の山頂にあり、中央に山道が通り、北側に遺構を残す。
 山頂南側に曲輪と西端に型が崩れつつあるが土塁と浅い堀切が確認できる。
 また山道を挟んだ南側も城跡であったと思われるが、畑に開墾されており状況は不明である。
 城の規模は不明であるが、八王子砦からは加茂谷を東西に周辺を見渡すことができる、見張り所として適した位置に築かれていることが分かる。 
 

写 真

                                 
曲輪 土塁
堀切からみた土塁 堀切
城跡を縦断する山道 加茂谷西方面遠景
                                              
    

地 図






紀北地方の城跡