田島城(たじまじょう)

所 在 地  日高郡日高町原谷
標   高  102m
比   高  54m
築 城 者  田島氏
築 城 年  不明
  式  丘城
遺   構  曲輪 土塁 堀切    
登城時間  30分

 

歴 史

 城跡がある日高町原谷は、日高川の支流西川の上流にあり、小坊師峰峠の南側麓に位置し、江戸時代は宿場町として賑わった。
 田島城の築城者について「紀伊続風土記」には、山崎城主川上氏の一族である田島孫之丞と記されているが詳細は不明である。 
 

現 状

 日高町原谷は工芸品などに使われる黒竹(くろちく)」の全国一の生産地であり、田島城は原谷集落の内の谷と田谷との間の丘尾にあって、「城ノ尾」と呼ばれている。
 城跡までは麓の集落から現在は倒木や落石等で荒れている農道より南側斜面を登ると到達する。
 遺構は尾根上に曲輪が3か所あり、それぞれの曲輪間は堀切で遮断されている。
 真中が主曲輪で、東西28m、南北22m程の規模で、西側には切岸を高くするため土塁が盛られている。
 主曲輪と東側小曲輪の間にある堀切が形を良く残し、北側にある腰曲輪と通じている。
 田島城は小規模な城跡であるが、遺構の形が良く残されている。
 

写 真

                                 
登城口 農道から斜面を登ると城跡
主曲輪 主曲輪土塁
主曲輪切岸 主曲輪と二ノ曲輪を遮断する堀切
二ノ曲輪 主曲輪と三ノ曲輪を遮断する堀切
主曲輪と三ノ曲輪を遮断する堀切 腰曲輪

経 路


            

                                

地 図






紀中地方の城跡