宮井城出城(みやいじょうでじろ)
所 在 地 新宮市熊野川宮井 標 高 60m 比 高 30m 築 城 者 不明 築 城 年 室町時代 形 式 山城 遺 構 曲輪、堀切、石垣 登城時間 10分
歴 史熊野川と北山川の合流点である宮井は水合とも呼ばれ、水運の要衝として重視された場所である。谷を挟んだ西側山頂にある宮井城があり、この城は出城と考えられ、城ノ鼻との地名が残る。 宮井城からは熊野川は見下ろせるが北山川は確認できないため、それを補うために出城が必要であったものと考えられる。 築城者は不明であるが、室町時代末期に堀内氏が熊野川流域に侵攻した際に抵抗勢力により築かれたと思われる。 |
現 状城跡は北山川右岸の集落裏にあり、南北20m、東西7mの巨岩が点在する尾根にある単曲輪の城である。北側尾根には岩盤を削堀して設けられた2重の堀切と、曲輪直下切岸には岩盤を削堀した際に掘り出された岩石を用いて積まれた石垣が残されている。 宮井出城の曲輪は造成が甘く狭隘であるため、臨時的に築かれたと推測する。 なお城跡の北側尾根の山頂を踏査したが、自然地形のみで遺構は確認出来なかった。 |
写 真 |
曲輪南側斜面 | 曲輪(北側方面) | |
曲輪(南側方面) | 北側堀切1 | |
北側堀切2 | 堀切斜面石垣 | |
堀切斜面石垣 | 北側堀切2土盛 | |
案内看板 | 北山川と熊野川合流点 | |